皆さんこんにちは。
国際看護師コミュニティNurseTerminal(通称ナスタミ)代表のタイチロです。
今日は、意外と知られていない国際看護師について徹底解剖していきたいと思います。
国際看護師とは
「国際看護師」と聞いて、皆さんの頭にまず思い浮かぶのはどんな看護師像でしょうか?アメリカで働く看護師?それとも、国際NGOで働く看護師でしょうか。
いずれにしても、日本国外で働くというイメージが浮かぶ人がほとんどだと思います。国内外を問わず、国際的に働く看護師がいる。では、「国際看護師」とはどんな人を指すのでしょうか。
実はこの「国際看護師」という言葉自体が、しっかりと定義づけられた言葉ではないのが現状です。一般社団法人ナースターミナルでは、この「国際看護師」という言葉を以下の3つように定義しています。

ここでは、働き方のすべてを紹介することはできませんが、大まかにそれぞれの働き方や働く場所、特性を紹介していきます。
自分の好きな国で働く
主に働く国や場所:アメリカ、オーストラリア、イギリスなど先進国であることが多い
あなたがお気に入りの国もしくは決めた国で、長期間滞在または永住し、ワークライフハーモニーを取ながら看護師として働く。その国で専門性を高めていくようなキャリアアップをする国際看護師も多い。主に先進国であることが多いが、途上国でも可能。
スキルをベースにいろんな国で働く
主に働く国や場所:主に途上国になることが多い
「好きな国で働く」看護師のように長期滞在や永住することはなく、数か月~数年単位のプロジェクトベースで働く。
看護師としての高い専門性を現地で発揮することが求められ(例えば、公衆衛生のような国際保健分野、人道支援など災害領域、カテーテル治療の普及、コンサル、経営運営、国際緊急搬送などが挙げられる)、国際NGOなどでの活動は、ここに分類される。
日本で国際的に働く
主に働く国や場所:米軍病院や外国籍患者を受け入れいている病棟、国際診療や渡航外来(クリニック)、外務省、検疫、JICA専門職員、インターナショナルスクールの看護師/保健師、国際NGOなどのコーディネーターなど
このタイプの働き方は多岐にわたり、日本に居ながら国際色豊かな場所で経験や語学を活かしながら働く。働く場所や相手によっては、英語以外の言葉を使う必要が出てくることもある。そのため、状況に応じて、複数の言語を扱えたり、様々なスキルを持つことが求められるようになる。
国際看護師になるメリット
上記したように国際看護師のタイプによって特性や求められるスキルが違うためすべてに共通するメリットを紹介するのは難しいですが、主に3つ紹介したいと思います。
憧れていた国や場所で働くことが出来る
自分が憧れている国や場所、働き方を実現することができます。語学やその場所で国際看護師として働くための過程をクリアした先でしか手に入れることができない環境とステージは何物にも代えられない充実感があるでしょう。
ワークライフバランスの充実
先進国などでは、(国や地域によって異なる)勤務時間がきちんとコントロールされていることや休暇、福利厚生が日本と比べて充実していることもあるようです。休暇を使って旅行や自分や家族との時間を充実させることができます。
給与面では、例えばアメリカ、オーストラリアでは日本と比べて高時給。ただし生活にかかる諸経費や税金などが高いなど支出面も多くなる傾向があるので、いずれにしても経済面での管理は必須になります。
未来のキャリアの選択肢を増やせる
誰もが「この先どうしていこうか」と看護師としてのキャリアを考えると思います。中には看護師以外の可能性を広げる方もいますね。国際看護師では、言語の幅が増えることによっていろんな国で働けるだけでなく、専門性を高めるためのキャリアを積むことが可能。未来の選択の可能性が広がります。
国際看護師になるために、まず必要なこと
近年、SNSを通じて、いろんな国で活躍する国際看護師たちの発信する情報(資格取得、語学勉強方法などに関すること)や、留学関連など国際看護に関する情報に触れることが出来るようになりました。
便利でたくさんの情報に触れることができるからこそ、国際看護師になるためにまず必要なこと3つを紹介していきます。
目的志向で情報収集する
国際看護師といっても、上記したように様々なタイプ、働き方があります。まずは、自分がどこで、どんなことをしている看護師になりたいのか、その解像度を上げた上で、なりたい自分の進行方向にあったにあった情報を収集することが大切です。
アメリカの看護師になりたいのにオーストラリアの看護師になる方法をしていたらなるのは難しいですよね。この例えは極端ですが、各種SNSから断片的な情報だけをとっていると最終的な目的地を見失ってしまうかもしれません。
できるだけ明確な将来像をもち、そこに必要なマイルストーンをおいて情報収取をしていきましょう。
言語学習をはじめる
将来像がある程度決まったら、必要な情報収集をしますよね。それと同時期に必要なことは、言語学習を「今、始める」ことです。すべての国際看護師は言語の壁を一定ラインまではクリアしています。そしてその誰もが、数か月で成し遂げた訳ではありません。
なりたい国際看護師のタイプによって必要な資格や試験、必要な言語レベルは異なりますが、そのどれもが数年単位で学習を継続した行動の先にある達成です。
ここで伝えたいのは、英会話に申し込むこと、英語学習にお金を払うということではありません。Youtubeでもインスタでもラジオでもテキスト購入でもなんでもいいので、とにかく始めてみる。
時間がかかることなので早くからスタートする、これほどのアドバンテージはありません。なりたい国際看護師像に必要な言語学習を始めましょう。
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ナスタミ✈を活用する
これを読んでくれているあなたは、少なくとも国際看護に興味があるはずです。
しかし、今あなたのいる環境で国際看護について熱く語れる仲間や上司はどれだけいるでしょうか。いる人はラッキーでほとんどの人はそういったメンバーになかなか出会えないのが現状ではないかと思います。どんなに熱意のある目標も、周りに理解者いない、仲間がいないと自然に消滅していくものです。
ナスタミ✈には、国際看護師を目指し、熱意を持ったメンバーが日本中から集まっています。定期的に直接・間接的に交流をしたり、勉強会を開催したりしながら、同じ志を持ったメンバーたちが熱意を失うことなく、一緒に前に進んでいく環境があります。
更には、実際に世界で活躍する国際看護師たちもたくさんいるので、なりたい国際看護師のモデルになるような人が見つかったり、今まで知らなかった新しい国際看護師のカタチを見つけることが出来るかもしれません。
是非、ナスタミを活用してみてください!
海外で働いてみたいあなたへ:国際看護師が向いている人とは?
ここまで記事を読んだあなたは既に国際への立派な一歩を踏み出しています。最後に国際看護師に向いている人はこんな人というのを紹介します。
海外で働いてみたい人
自分の憧れのライフスタイルがある人、それを実現したい人、憧れの場所や働き方を実現したい人は是非国際看護師を目指してみては?
興味のある看護分野を伸ばしたい人
先進国、途上国を問わず、自分の専門性を突き詰めた先に働く場所が世界になることは、とてもやりがいがあることです。世界中の仲間たちと国際看護の専門性を発揮できるプロフェッショナルになることができます。
国際問題に興味がある、関わってみたい人
WHOなどの国際機関や国境なき医師団のような国際NGOなど、人道危機や世界の国際問題に医療のプロフェッショナルとして関わることは、医療者として国際貢献出来る一つのカタチであると思います。