こんにちは! イギリスの国営病院で看護師をしているMariです。
今年でイギリスでの看護師経験も5年目。現在は、循環器病棟でシニアスタッフナースとして働いています。普段はブログ「なないろ」で、イギリスの医療と看護について情報発信をしています。
「海外で看護師」と聞くと、特別なことのように感じるかもしれません。でも、私が英語学習を本格的に始めたのは、実は25歳になってからです。これまでオーストラリアやスイスへの短期留学経験はあったものの、なかなか英語を話せるようにはなりませんでした。
英語学習を始めたきっかけは患者さんとの出会い
英語を勉強しようと思ったきっかけは、看護師2年目の時に英語しか話せない患者さんと出会ったことです。困っている患者さんとコミュニケーションが取れず、もどかしい気持ちになったことを今でも鮮明に覚えています。これまで英語に触れる機会があったのに活かせなかった自分に悔しさを感じ、ちょうどその頃、友人が留学した話を聞いて、「私も海外に行って学びたい!」と強く思うようになりました。
そして、「人生で何かひとつ、頑張ったといえるものが欲しい」と心に火がつき、英語学習をスタートさせました。
当時はまだ、海外で看護師になることは考えていませんでした。興味はありましたが、外国語を使って医療現場で働くことの難しさを考えると、自分にできると思えなかったからです。
その後、カナダのトロントで医療英語留学を経験しました。帰国後、今後の進路を考えた時、「海外で看護師になる夢を諦めたくない!」という気持ちが募り、イギリスで看護師になることを決意しました。

関連記事: 私がイギリスで看護師を目指す4つの理由
イギリス看護師免許取得までの道のり:3年間の挑戦
イギリス看護師免許取得までの道のりをご紹介します。
※私が挑戦した当時は新型コロナウイルスが猛威を振るっていたため、渡英が大幅に遅れました。現在は、実際の審査は1年以内で完了することが可能です。
※イギリスで看護師になるためには、英語試験・CBT・OSCEの3つの試験に合格する必要があります。試験については、また改めて詳しくシェアしますね!
2019年6月: IELTS学習開始
2020年1月: IELTS目標スコア達成!

このプロセスの中で、IELTSの勉強が一番大変でした。時間もお金もかかり、この時は文字通り、すべてを投げうって狂ったように勉強していました。
2020年5月: イギリス看護師免許申請開始
2020年7月: 免許審査完了、CBT合格
2020年11月: 就職活動開始、内定をもらう
2021年4月: 再度就職活動、2度目の内定をもらう
2021年7月: ビザスポンサーシップをもらう
2021年9月: ついに渡英!

2021年10月: OSCE合格
2021年11月: PIN(看護師免許)取得!
IELTS対策を始めてからイギリス看護師免許を取得するまでは、約3年強かかりました。たくさんの時間・お金・エネルギーをかけたので、最終試験に合格した時は、今までにない達成感がありました!
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夢を叶えたその先:イギリスで広がる看護師のキャリア
イギリスで看護師になると決めた時、「イギリスで看護師になってからどうなりたいか、どうしたいか」を常に考えていました。
目標は人それぞれで正解も不正解もありませんが、私は海外で看護師になることは通過点の一つとして、さらに自分のやりたいことや興味のあることに挑戦したいと思いました。それが原動力となり、イギリスではキャリアアップや自分のやりたいことに積極的に取り組んでいます。
イギリスは看護師のキャリアパスが非常に多彩です。さまざまなキャリアの選択肢があり、自分のやりたいことに挑戦できる環境が整っている点が、イギリスで働く上で一番好きなところです。
海外で看護師を目指すと決めた時、その「なり方」については情報がたくさんあるけれど、「なったあとの道のり」を綴った情報は少ないことに気づきました。それが、私がブログを始めたきっかけです。
これまでは個人のソーシャルメディアで発信を続けていましたが、これからはナスタミという素敵なプラットフォームを通して、より多くの人に情報を届け、交流できることを楽しみにしています!
